本とコーヒー

自炊の代行は、「自炊」と呼ぶべきか「他炊」と呼ぶべきか?

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自炊とは?

 紙の本を裁断し、スキャナーで読み込んで電子化することを「自炊」っていう。データを「自分で吸い上げる」という意味からできた用語らしい。

 これ、やってみると分かるが、とほーもなく手間のかかる作業だ。そこで、最近では、この自炊作業を代行してくれる会社がいくつか現れてきた。

 「自炊」というのも変な言葉だが、「自炊代行」はさらに変な言葉だ。他人にやらせる自炊って何か語義矛盾のような気がする。「他炊」って言うべきじゃなかろうか🤔

 まぁそんな誰も気にしないようなことはおいといて、自分でも実際に自炊に挑戦してみた。たが、これが、ほんとに大変な作業なのだ。このやたらと手間のかかる作業に、最近ではもうあきらめてしまって、結局「他炊」をお願いすることにした。

 まずは業者選び。
 富士通の家庭用scanerを利用しただけの怪しげな業者が多いので、業者は慎重に選ばなくてはならない。
 とりあえずBOOKSCANというところで試してみた。
 出来は、まあまあ納得できる、といった感じ。

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自炊代行は違法か

 業者選びのために、今回「自炊代行」でいろいろと検索してみたが、裁判や法律の話がやたらと引っかかってくる。
 どーやら、自炊代行業を巡っては、著作権や知的財産保護上の法的な問題から裁判上で何度か争われているらしい。
 作家や出版社からすれば、電子化してコピーしたものが出回られては大変だ、ということなんだろう。まぁ、そりゃそうだろうなー。

 しかし、私的利用を目的として、自分で書籍を電子化することは、法的にも何も問題がない。私的利用目的で音楽のCDをコピーすることと同じだ。
 代行業者だけが問題になるというのは、法律的な一貫性に欠けているようにも感じる。まぁ、そもそも、法律が、このような事態を想定していなかったということなんだろうけど。

 個人で私的利用を目的にしているなら、「自炊」か「他炊」かは、問題でないように思うのだが、どうだろう?なかなか法律上も決着がつかないようだ。

 ともかく、自炊の苦しみから早く解放されたいっ!電子書籍を普及させるなり、他炊を認めるなり、はやくどーにかしてもらいたい!
 最近では、自分で自炊する方が、業者に頼むよりも仕上がりが良くなってしまった。このままでは、職人技が身についてしまう。

 ホント、早く電子書籍を一般化してくださいっ!