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読書亡羊

気ままに読書、気ままな読書日記

科学半解

Isaac Asimov『生物学の歴史』 (1964)

アシモフといえば、SF作家として有名だが、同時にボストン大学医学部の生化学の教授でもあった(教鞭は執っていなかったようだが)。 一般向けの科学書(いわゆる、アメリカでよく言うpopular science)を多数執筆していて、本書もその内の一つ。原書は1964…

チョムスキーと脳科学

*言語相対論からチョムスキーの普遍文法論へ 言語が異なれば物事の把握の仕方が異なる――このような考え方は言語相対論と呼ばれる。 西欧諸国では19世紀から20世紀にかけて植民地が拡大すると、非西欧文明との接触に促されて、世界のさまざまな言語への視野…

酒井邦嘉著『言語の脳科学』 (2002)

チョムスキー理論は脳科学によってどこまで証明可能か 2002年刊行。 脳科学が言語処理に関する脳機能のどこまでを証明できているのか、当時の研究成果を解説している。言語処理における脳の機能局在、モジュール仮説、プラトンの問題など、脳科学が主要な課…

茂木健一郎『クオリア入門』 (2006)

私たちの心の中のすべての表象は、クオリアという単位からできている。 クオリアとは心の中で感じ取ることのできる質感のことだ。心の中で感じ取っている直接的な経験と言い換えてもいい。 この質感を感じ取っている心の中の経験が、脳内のシナプスの働きの…

生田哲『よみがえる脳』 (2010)

神経新生とは何か*カナリアの歌から カナリアは、毎年春になると新しい歌を歌うそうだ。他のほとんどの鳥は、その鳴き方を一生を通じて変化させない。しかし、カナリアだけは、毎年春に新たに歌を覚え直すらしい。 カナリアの歌う歌は、毎年変わり、以前の…